検査・測定機器の画像処理アプリケーションの概要
一口に測定機器といっても、様々なものがあります。一般的には、ある特定の検査を行い、その結果を出力する機器を検査・測定機器と呼んでいます。
光や色の均一性を測定する必要がある画像処理アプリケーションでは、分光計、色彩輝度計、光度計などの検査・測定機器とカメラシステムの組み合わせが大きなメリットをもたらします。このページでは、均一性が重要な役割を果たす具体的な画像処理アプリケーションについて、その概要を紹介します。
ディスプレイの測定
テレビ、スマートフォン、タブレット端末などには、LED、有機EL、液晶パネルなどのディスプレイ技術が使われています。これらのディスプレイを製造する際には、パネルに品質のばらつきがないかを監視する必要があります。
代表的な品質指標には、フリッカーレベル、輝度や色の均一性などがあり、画像検査・測定装置を用いてこれらの指標を追跡することで、高品質な製品を生産することができます。
ディスプレイ用途の検査・測定機器には、主に2つの測定原理があります。一つは、スポット測定で、ディスプレイの特定の部分(複数のスポットも含む)を測定して、色解析、応答速度、白色点の調整をその特定のスポットで行い、この測定データによってディスプレイ自体の特性であると想定します。2つ目は2次元測定で、2次元カメラ画像を用いてディスプレイ全体を分析し、サブピクセルレベルまでのばらつきを抽出したり、均一性を確保したりするために使用します。
照明の測定
固体照明は、エネルギーの消費と発熱を抑えつつ可視光を生成するので、照明アプリケーションとしては大変エネルギー効率の良いソリューションです。固体照明は、照明光源としてLEDが多く使用されます。
固体照明や LED 製品を製造する際によく問題になるのが、色や明るさなどの光学特性のばらつきで、これは LEDの製造工程における典型的な課題と関連があります。また、照明器具や照明設計には、駆動や電力変換器も含まれることから、フリッカーなどの問題が発生する場合もあります。照明測定に使用される測定機器は、これらのパラメータを一度に測定できるように開発されています。
代表的な照明測定としては、光源のちらつきを判断し調整するフリッカー測定、光源の波長ごとの放射パワーを検出して色情報を明らかにする放射輝度/照度分布測定、光出力を明らかにする(照度)輝度測定があります。LEDやOLEDパネルなどの大型発光面の均一性を測定する場合は、画像処理システムによって生産工程での一貫性と品質に関する測定パラメータを追加することができます。
Admesyの検査・測定機器
Admesyでは、上記のような様々な画像処理用に適した検査・測定機器をお客様にご提供しています。色彩輝度計、分光計、分光色彩輝度計、光度計など、様々なニーズに対応した機器を提供しています。
Admesyはチームとして、画像処理用途での革新的でより正確、より高速なソリューションの開発に努めています。Admesyの検査・測定機器のラインナップや対応アプリケーションについて、より詳しい情報をご希望の方は、弊社のこのホームページをご覧いただくか、または私達にお問い合わせください。