LED測定機器における再現性という問題
固体照明(SSL)の出現は、白熱電球の性能と効率を急速に向上させました。この技術と共にLED や新たな有機発光ダイオード (OLED) は、次世代照明アプリケーションとしての有望な可能性を示しています。OLEDの可能性は未知数ですが、2020年はLEDが照明市場の70%を占めると予想されています。これは、LEDの優れた分光性能とエネルギー効率、そして比較的安価な生産コストに起因しています。
しかし、研究開発、品質管理(QC)、品質保証(QA)の各工程で使用される光計測機器にとって、LEDはユニークな課題を持っています。これは、市場全体の飽和状態から生じる極めて厳しい公差が一因です。LEDは現代の生活に密着しており、それに見合った性能が求められています。LED製品のロット間の整合性を確保するために、様々な測定機器が使用されています。
測定機器とドライブの難しさ
LEDは、合金製の正極負極に接合した2極の半導体で構成されたダイオードです。この接合部に電流を流すと、2つの金属間で電子移動が起こり、エレクトロルミネッセンスとして発光します。LEDの発色特性は、p-n接合の合金組成と、駆動時のダイオードの温度条件によって決まります。光の生成には低レベルの熱が生じるので、LEDのスペクトル出力にばらつきが生じるのは必然と言えます。
これは、健全な商業施設や家庭環境において安定した照明が必須とされている現代の消費者環境では受け入れがたいことです。安定した分光出力を得るように、一貫した輝度と適切なRGBレベルを維持するため、デジタル駆動を日常的に使用しています。しかしLEDの駆動は、光測定機にとって特有の問題があります。
LED製品の駆動が関係する変動は、分光感度分布、放射輝度、放射照度、さらには安定性に影響します。フリッカーなどのスペクトル変動は、交流(AC)電源ではほぼ避けられない症状と考えられていますが、駆動の問題も視覚的な変動を引き起こす可能性があります。LED の開発時には、これらの重要な特性をそれぞれ評価し、問題のある製品を市場から除去するために、複数の光測定機または単一の包括的な測定ソリューションを適用する必要があります。
様々な光測定機器を用いてLEDの放射、分光放射、光学的な挙動を評価することは、SSLの製造に固有の再現性の問題を軽減する確実な方法です。Admesyでは、製造環境におけるLED製品の全数検査のために、様々な光学系を用意しています。
Admesyの測定機器
Admesy は、製造現場における再現性のある品質保証工程のための精密な光測定機器を専門に扱っています。LED製造における殆どの問題を解消するための、分光計Neoシリーズと光度計Asteriaシリーズを提供しています。Neoシリーズ分光計は、可視光領域の全波長範囲(380~780nm)において、様々な光学特性に考慮した分光データを正確に取得するための構成をアレンジすることが可能です。
Admesyが提供する測定装置について、より詳しい情報をご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。
[出典:AZOM]