プレスリリース: 温室用被覆材の半球状の光の透過率を標準化

販売提携先 Ayrox社(ブリュッセル)のブレスリリース情報です。

2023 06 13 17h05 57

ブリュッセルに拠点を置くAyrox社は、自動車や建築など特定の用途を問わず、30年以上に渡りガラスやPVBの分野での品質管理において名前の知られている企業です。近年、温室用パネルの光透過率をもっと正確に測定したいという要望をお客様から頂いています。

実際、これまでの市販の測定機では垂直方向の光透過しか測定できていませんでした。しかしながら、少なくともヨーロッパ大陸ではほとんど垂直方向に注がれることのない実際の太陽からの放射光をより正しく再現するために、最近更新されたNEN2675-2018規格では、太陽の動きと同様に、様々な入射角から光透過率を測定することが求められています。

Aytox社は、色や光に特化した幅広い試験・測定機器で知られるAdmesy社と共同で、NEN2675-2018の新しい要件に準拠した半球光透過測定機(H-LTメーター)とその測定サービスの提供を開始致します。

それはこの規格要件を満たすだけでなく、それを上回るものです。実際、高いレベルの精度は重要です。例えば、トマトなどの作物は、光量が1%増えると約0.7~1%の生産量の増加が見込まれるため、生産者は10分の1のレベルの精度を持つ測定機を必要としています。そのため、測定機メーカーのAdmesyは、自分たちの測定機がこの精度レベルに準拠していることを保証しました。

これまで、この種の装置は主にヴァーへニンゲン大学(WUR)を通して研究目的で入手されていました。そのため、標準化された半球状の光透過率を測定するためのツールは市販品として流通することはありませんでした。

H-LTメーターはガラス加工業者、温室技術者、栽培業者に温室園芸における半球状の光透過と散乱を正確に測定できる使いやすいソリューションを提供することで彼らのニーズを満たしてくれます。また、作物によって特定の波長域の光が適していることがあるため、H-LTメーターは透過パネルと拡散パネルの両方を測定できるように適応しています。

H-LTメーターは、吊り下げ式のゴニオシステムをハイスペックの部材とパネルで構成された囲いを設けて、外光の遮断や可動部分からユーザーを保護することで、ユーザーの安全性を保障しているのが特徴です。

0~75°(5°ピッチ)の様々な角度での測定が可能で、包括的な測定データを提供します。さらに、光源の発光スペクトルによりますが、250~1100nmの幅広い波長範囲により、対象となる全スペクトル領域で正確な測定が可能です。本装置は、ガラスやその他の材料でできた50✕50cmのサンプルを自動的に測定することができ、手動でより大きなサンプルを測定することも可能です。

この装置の信頼性を検証するため、ヴァーへニンゲン大学の温室園芸部門と実験室内での比較を透過性のあるサンプルと拡散性のあるサンプルで実施しました。どちらも基準値の1%という要求値内に収まっています。結果、半球状の透過率で±1%ポイントを超えないことが照明されています。

H-LTメーターは、光の量が作物の成長と収穫量に直接的に影響することから、正確な半球状の光透過率を測定するという重要なニーズに応える最先端のツールと言えます。この技術的なブレークスルーは、作物の成長を最適化し、収穫量を向上させ、且つ、より効率的で持続可能な温室農業の未来への道を切り開くものです。

Ayrox社は、H-LTメーターの総代理店として、温室園芸業界において、正確かつ標準化された半球状の光透過率の測定に基いたお客様の意思決定を後押しします。


ご興味のある方は、[email protected]までお問い合わせください。 – www.ayrox.com.